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(オーダー受付中) kokochi sun3 / SE zanpano

¥66,000
フィッティングガイド

*オリジナルのzanpanoはこちら≫


<価格につきまして>

上記はこのモデルの基本価格となります。おつくりするサイズやオプション(=ソールのゴム貼りなど)によって、価格は変動いたします。予めご了承下さいませ。制作のオプション価格の一覧はこちら >


<オーダーの仕組み>

kokochi sun3は、靴作家・森田圭一さんがオーダーを下さったオーナー様だけのために、1足1足ハンドメイドで制作します(納期はおよそ4ヶ月です)。

オーダーは基本的には店頭で承っております。私たちスタッフが店頭でオーナー様の足型を取るところから始まり、そののち靴のモデルや革の種類・色などのデザインなどをお好みでお決め頂くことができます。

ご来店頂けないお客様で、通信販売によるオーダーをご希望になる場合は上の「商品についてのお問い合わせ」からお知らせ下さいませ。


<このモデルの詳細>

森田さんがつくる多くの革靴たちの中でも「顔」ともいえる、kokochi sun3の「ザンパノ」。私たちインタレストが森田さんに出会った10年以上前からラインナップされていて、時代や環境の変化、お客様のニーズに合わせて、常にアップデートし続けている看板モデルです。

オリジナルのザンパノのソール機構は、10年前当時の全ラインナップでも唯一採用されていた、作家の手縫いによる「ハンドソーン・ウェルテッド製法(以下、ハンドソーン製法)」です。2世紀以上の歴史があるトラディショナルな製法ながら、現在でもデザイン性・機能性、さらには「ぜいたくさ」という意味でも、最高峰のつくりです。

ザンパノはハンドソーン製法による堅牢なワークブーツながら、その細身のフォルムと内羽根式のデザインによって端正でスッキリした印象で履くことができるため、都会的なファッションに合わせやすい、また女性が履きやすいと、10年以上一貫してご好評を頂いています。

ザンパノは長らく上記のオリジナルモデルのみでしたが、今からちょうど1年前の2023年1月に、「SEシリーズ」が新しくリリースされました。

SEシリーズは、ひとことでいうなら、靴作家・森田圭一が制作する革靴に「興味がある」という多くのお客様に対して、これまでよりご検討頂きやすく、お求め頂きやすい価格設定でご提供する、「見た目はほぼそのままで、製法(=主にソール機構)にアップデートを加えた靴たち」です。

 

SEシリーズには、大きく以下の3つの特徴があります。

 

  • 既存の人気モデルをベースに、見た目はそのままに、オリジナルと比べて実質的に4~5割低い価格を設定
  • 製法や素材、工程、ディテール、あるいはオーダー方法まで、文字通り抜本的に見直すことでローコスト化を実現
  • 低価格化しても、ブランドが掲げる「何年も、何十年も」履ける革靴としての機能性は維持

 

具体的には、上で「街歩き用途では明らかにオーバースペック」と書いたオリジナルモデルのソール機構(=ハンドソーン製法)を変更して、マッケイ製法にアップデートしたのがSEシリーズです。

見た目にこれだけ違いがないということは、ソールを剥がしてパーツ毎に分解して初めて、両者の違いが判明する、というレベルかもしれません。

(他方、これで4~5割の価格低減が実現するのですから、革靴というのはいかに「ソール機構次第か」という点に驚かされますよね。)

 

このSEシリーズ、今回からザンパノでも正式にリリースされまして、価格は税込み66,000円と、オリジナルモデルと比べると約5万円低く設定されています。以下はオリジナルモデルの画像ですが、SEザンパノも見た目は変わりません。

今回vol.23の最も重要なキーワードである「ボーダレスに革靴を楽しんで頂きたい」という点に即してご説明するには、1年前のブログ記事から以下の部分を引用するのが一番良いと思います。

「どうしてもオリジナルモデルを履きたい!」という大いなる浪漫も、「デザインがカッコイイから履きたい!」という無垢な想いも、両方とも美しくてありがたく、ぜひそれぞれのお客様に「森田さんがつくるザンパノ」を履いて頂きたいと考えています。

 

「SEシリーズリリースの原点は、価格10万円以上の、主に僕がハンドソーン製法でつくるモデル(zanpano, Brooklyn, The HIKE, hold-on hiなど)に対して、過去長い間『欲しいけど高価すぎて買えない』というお客様の声を多く頂いていたことです。」(森田さん)

 

靴作家によるハンドソーン製法によって生み出される靴は、構造的に現代でも最も堅牢なつくりの一つで、かつオールソール交換などのオーバーホール修理も可能と、ハードにつかわれる道具としての革靴が持ちうる最高水準の機能性を誇ります。

また、別の観点では、つくり手である靴作家の経験と技術の粋が注ぎ込まれる「作品」であるともいえます。

ただしそれは、作家自身の多大な時間と労力を要するため、高額になることは避けられません。たとえば革靴に興味をお持ち頂いたばかりというお客様、また社会人になったばかりの若い世代の靴好きというお客様などにお求め頂くには、ハードルが高すぎるというケースがほとんどだと思います。

そうした方々のシンプルな「欲しい」に対する森田さんからの回答の一つが、このSEシリーズなのではないかと、私たちは考えています。

 

一方、SEシリーズの価格設定でも、その金額自体は十分に大金で「安い」というわけでは決してありません。森田さんも私たちも、まったく「安い」とは考えていません。この点については、森田さんの以下の話がとてもストレートでわかりやすいです。

「安さだけでいいなら、もっと、いくらでも安くできます。もっと安価な素材をつかって、ソールを糊(のり)でペタッと貼りつければそうなります。でもそれだと『何年も、何十年も』履ける靴には絶対にならないじゃないですか。SEの価格は、kokochi sun3として送り出せる革靴としての下限の設定なんです。」(森田さん)

 

SEシリーズでは、「価格」という要素について、オリジナルモデルよりもはるかに高い優先度に位置づけられています。

ただし、それは「安かろう悪かろう」を容認するというわけではなく、森田さんが「kokochi sun3の靴」として自信を持ってオーナー様に納品できる水準を満たしてこその話。お客様皆様におかれましては、ぜひ安心してご検討頂けましたらと思います。

 

(オリジナルモデルとSEモデルについて、互いの構造の具体的な違いについてお知りになりたい場合は、こちらのリンク先の記事をご一読下さいませ。やや専門的ですので、ご興味がおありの方だけで良いかと存じます。)

 

 
★zanpanoに関する記事はこちら >
★2015年1月までのzanpanoに関する記事 >


【 kokochi sun3 / kokochi sqir (ココチサンサンサン/ココチスクイル):レディース・メンズ 】
靴作家・デザイナー:森田圭一

靴作家&靴デザイナー・森田圭一さんが1足1足ゼロから制作する、ハンドメイド革靴のブランドです。
お好みのモデルを、お好みの革&色で、足型を取って木型と合わせるジャストサイズでオーダー頂けます。
森田さんは常に「履く人の側」に立って物事を考える、クリエイターとしては希有な人柄です。
そんな森田さんにしか生み出せない、私たちの心をくすぐるユニークなデザインと、彼によるハンドメイドだからこその「一人ひとりにとっての履き心地の良さ」を、一生涯味わって頂けます。

 

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