カジュアルライン「kokochi sun3」、ドレスライン「kokochi sqir」、シンプルな既成靴「Build」の各ブランドで、お好みのモデルを、お好みの革&色で、足型を取って木型と合わせるジャストサイズでオーダー頂けます。
森田さんは常に「履く人の側」に立って物事を考える、クリエイターとしては希有な人柄です。
そんな森田さんにしか生み出せない、私たちの心をくすぐるユニークなデザインと、彼による手作業だからこその「一人ひとりにとっての履き心地の良さ」を、メンテナンスや修理を繰り返しながら、一生涯味わって頂けます。
<パーソナルオーダーの流れ>

パーソナルオーダーは、イベント時の店頭、通信販売にていつでも承っております。
店頭では、私たちスタッフがオーナー様の足型を取るところから始まり、そののち靴のモデルや革の種類・色などのデザインなどをお好みでお決め頂くことができます。
4ヶ月間の制作期間を頂きますが、靴のお代以上の、たとえば「オーダー料金」などが別途発生することはございません。(お支払いにつきましては、オーダー時に前金50%を頂きまして、靴が完成してお渡しするときに残りの50%を頂戴しております。)
ご来店頂けないお客様で、通信販売によるオーダーをご希望になる場合は、お問い合わせ下さいませ

これまでたいへん多くのお客様からパーソナルオーダーを頂き、たくさんの創意工夫でもって生まれた靴たちを、日記の「お客様のココチ」(→新ブログの記事旧ブログの記事)というコラムで詳細にご案内しております。ご参考にして頂けましたら幸いです。

最近はソールカスタマイズなど「できること」が飛躍的に増えていて、きわめて柔軟にお客様のご要望やお好みにお応えできる一方で、特に初めてのお客様にはオーダーの仕組みが少し複雑に見えてしまうかもしれませんが、デザインと、そしておつくり下さったあとのメンテナンス・修理につきましては、私たちと森田さんとでしっかりサポートさせて頂きます。
初めてココチブランドの革靴をオーダー下さる99%のお客様が、「オーダー靴自体が初めて」というお客様です。「世界に一足だけの靴」をおつくりするお手伝いを、誠心誠意努めさせて頂きます。ぜひご安心頂きまして、どうぞお気軽にご相談下さいませ。

(ご参考までに、以下の6足はすべてzanpanoというココチブランドの象徴とも言えるモデルです。ボディの革の種類や色、革の切り替え、ひもの色、ソールの種類や色・・・と、オーナー様それぞれによりデザインは様々です。)
<おつくり頂いた靴のリペア例>


★「ラストカスタマイズ」

「ラストカスタマイズ」は、一言でいうなら、一人ひとりのお客様の足に合わせた木型(=ラスト)を22,000円(税込、2021年時点の価格)でおつくりするサービスです。
ただし、「木型からつくる本格靴」「ビスポーク」などから発せられる、「超高額」「複数回のやり取り」などのイメージからすると、まったく想像できない内容です。価格は上記の通り「22,000円」ですし、やり取りは「15分程度で1度だけ」です。
一度おつくりした「My木型」は、同じ木型をつかって制作する靴であれば、何度でも無料でおつかい頂けます。たとえば、「zanpano」制作時に「My木型」をつくると、その後「Brooklyn」「The Hike」などの制作時にも、その「My木型」をご利用頂けます。
この「ラストカスタマイズ」の詳細については、この日のブログ記事(2021年6月21日付)の「TOPIC 1」で、そのコンセプトや森田さんの想い、また実際の具体的な測定方法に至るまで、丁寧にご紹介しております。ぜひご一読下さいませ。


森田さんによる動画「ラスト・カスタマイズ| My木型の作り方」
<オプション価格:2024年時点>
サイズオプション :「22.0cm以下」または「28.0cm(ヒール靴は25.5cm)以上」の場合+3,300円 (レギュラーサイズ外の木型作成&使用により)
「ソール裏ゴム貼り」(つま先部分): あり=2,750円、なし=0円。
ひもの追加・交換:ろうびきひも=660円、革ひも=1,320円、カントリーシューレース=1,760円


<ソールカスタマイズ>
「ソールカスタマイズ」とはその名の通り、(構造上不可能である一部の靴を除く)kokochi sun3の靴で、ソールの仕様をお客様ご自身のお好みや用途に合わせて自由にお選び頂けるサービスです。(詳細はこの日のブログにてご案内しております。)
「この靴はこのソールでこそつくりたかった!」「足が少し悪いのでやわらかい履き心地のソールで」「同じ靴を買おうと思っていたけどせっかくだから別のソールで」・・・などお客様の様々なリクエストに対して、柔軟にお応えすることができるようになりました。

*ソールカスタマイズが可能な靴の種類、価格につきましては、別途お問い合わせ下さい。


以下は、ソールの一例です。
マッケイ
マッケイ
ハンドソーンシングル・シングルレザーソール
ハンドソーンシングル・シングルレザーソール
ハンドソーンダブル・ダブルレザーソール
ハンドソーンダブル・ダブルレザーソール
ハンドソーンダブル・モアフレックスソール*
ハンドソーンダブル・モアフレックスソール*
ノルベジェーゼ・ダブルレザーソール
ノルベジェーゼ・ダブルレザーソール
<歴代のスペシャルレザー:2022年6月まで更新>
表面には白いパウダーがかかっているように見えますが、これは仕上げでつかわれているワックスで、ベースは染色工程のないベジタブルタンニンなめしによるバケッタレザーで、色は革本来の美しい「ナチュラル(≒ベージュ)」です。 
同じフルタンニンのバケッタレザーということで、ALASKAと比べたくなりますが、両者の最も大きな違いは、ALASKAがヌバックレザーのワックス仕上げで、こちらのネーブはスムースレザーのワックス仕上げという点です。 

革が好きな人であれば100人いれば100人が知っているという、イタリアが誇る世界で最も有名なタンナーの1社であるGUIDI&ROSELLINI社(=以下、単にGUIDI)による、「仔牛の花」という粋な名前の付いた、彼ら独自のバケッタ製法によるナチュラルなカーフレザーです。
GUIDIレザーならではのオイリーでヌメッとした質感と、表面を覗き込んでも見えないくらいのキメの細かさが素晴らしく、この最高峰の高級レザーをココチブランドが扱うと聞いたときには、「ついに!」と身体が震えるほどのモーレツな興奮を覚えました。 
GUIDIレザーといえば、その豊かなエイジングがその最大の魅力です。新品時はマットなその質感は、おそらく履き込まれてていくにつれて、美しくナチュラルな光沢を放つ、つややかな表情に育っていくはずです。それもご存分にお楽しみ頂きたいと感じます。 

THE LANDSCAPESのデザイン&制作と強くリンクして生まれた、ココチブランドオリジナルのヴィンテージの「ニベ革」です。 
詳細につきましては、森田さん自身が語るTHE LANDSCAPESのページで紹介されています。 
特に”MAP”という名前のついた、森田さん自身が後染めで加工している独特の色について、革の名前が「ジオラマ」となった経緯も含めて、ぜひご一読頂けましたらと思います。 
*THE LANDSCAPES~その製法や素材について >こちらから
*創作ストーリー~kokochi sun3 THE LANDSCAPES 「空から見下ろす景色と靴と」 >こちらから

 野山や森で、あくまで人間にとっての「害獣」として駆除されているイノシシ。肉は駆除する方々当人であったり、特別な卸先であったりで調理され料理として振る舞われているそうですが、これまでその皮は「産業廃棄物」として処理されているそうです。 
タンナーからこの革の使い道について相談を受けた森田さんは、その状態のジビエの「革」を自分の工房で自身の手で、革靴の素材としてつかえるものに加工し、タンナーと繰り返し検討を重ねてその状態で納品してもらえる見通しが立ったそうです。 

La Strada(ラ・ストラーダ):2021年にリリースされたオリジナルレザーです。姫路市の山陽レザーでなめされています。
ハリとコシがしっかりとありながらも、やわらかくしなやかで、程よくオイリーで、色艶も良く、繊維も均一で美しく。ココチブランドのオリジナルレザーの中でも屈指のクオリティではないかと思います。長年の高強度の使用(←革靴として)にもきっと耐えるであろう頑丈さも、間違いなく備えています。

ALASKA(アラスカ):2020年のオリジナルレザーです。
イタリアはトスカーナ地方。「ベジタブルタンニンなめし」の、とりわけこの地方に中世(13~14世紀頃)から伝わるといわれる伝統的な「バケッタ製法」による高級レザーの産地として、世界中にその名がとどろきます。
その地方に点在するタンナーの一角である”La perla Azzurra(ラ・ペルラ・アズーラ)社の職人たちがすべて手作業で生み出す、世に名高いいわゆる「バケッタレザー」です。

バケッタ製法の最大の特徴は、ベジタブルタンニンで丹精込めてなめしたレザーにもうひと手間、動物や魚の脂をたっぷり加えるという点にあります。「ベジタブルタンニンなめし+たっぷりの脂」なので、色味についても風合いについても「革界随一」といえるきわめて豊かな経時変化(エイジング)を見せます。

機能面では、特に脂がたっぷり乗った新品時には、強い水圧で大量の水をかけてもすべて表面で弾いてしまって濡れないという利点もあります。新品時からしばらくは、クリームなどはむしろ入れない方がよく、ケアの手間がとても少なく済むのも嬉しいです。(=詳しくはこちら)

Kudu(クードゥー):2019年新作のオリジナルレザーです。
KUDUというのは日本語で「クードゥー」「クーズー」などと呼ばれる、見た目はヤギに似たウシ科の動物で、まずはとにかくその裏革(=スエード)の美しさに定評があります。発色が実に鮮やかで、なでるとベロア生地のようなつややかな光沢が上がります。やわらかく柔軟性にも優れており、かつ起毛皮革なので防水スプレーを用いれば雨の日でも安心して履いて頂けます。

cero(セロ):2019年新作のオリジナルヌメ革です。

「ヌメ革」とは広義では「ベジタブルタンニンなめしによってつくられた革」を意味します。その大きな特徴として、「いかにも革らしい有機的な表情」と「分かりやすいエイジング(=育てがいの大きさ)」の2点が挙げられます。中でもceroのナチュラルは、狭義の「ヌメ革」である「ベジタブルタンニンなめしによってつくられた染色されていない牛革」に相当し、美しい飴色に焼き上がるという、ヌメ革の象徴的かつ典型的な素晴らしいエイジングを見せます。

アノネイ:あまたのラグジュアリーブランドをその顧客として名を連ねる、フランスの世界的タンナーによるレザーです。キメが細かくなめらかで、美しい光沢を放ちます。ボックスカーフですので、はじめから比較的やわらかいです。(=詳しくはこちら)

イアン:2018年新作のドレスシューズ向けのオリジナルレザーです。オーバーキップをクロムなめししたレザーで、アッパー・ライニングでつかえます。ブラック・グレー・ナチュラル・ブラウン・マスタードの全5色です。(=詳しくはこちら)

・トーマス:2016年新作のオリジナルレザーです。ターコイズ・キャメル・ブラウン・ネイビー・ブラックの全5色。しっとりとした雰囲気のオイルドレザーで、はじめからやわらかくて軽く、きめ細かいです。クロムなめしの後にタンニンなめしをほどこし、内側から焼けるような経年変化も楽しめます。(=トーマス・ブラックのケアの事例はこちら)

・インディヌバック:2015年新作のオリジナルレザーです。インディの銀面(=革の表皮)を、タンナー(=革をつくる工場)でごく薄くすいて、まるで新品のヌメ革のようなやわらかで淡いベージュ色に仕上げたものです。(=詳しくはこちら)

・ハンコック:2014年新作のオリジナルレザーです。「キップ」という生後6ヶ月~2年の牛の革を、タンニンをたっぷりつかってなめして、そして裏革にオイルを入れて毛を寝かせています。新品時からユニークな風合いで、革がなじむと表面が焼けたり、寝ていた毛が起きてスエードの風合いになったり、クリームを入れると表革の表情に戻ったりという経年変化・お手入れも楽しめます。ベージュはタンニンだけの色なので、いずれ飴色に近い色味に焼ける変化を見せてくれます。(=ハンコック・ブラックのケアの事例はこちら)

・インディ、インディ・マット:2013~2014年新作のオリジナルレザーです。インディはツヤのあるきれいめなレザーで、それを加工してマットな表情にしたのがインディ・マットです。インディ・マットにはツヤがなく、適度なシボがあります。いずれも鹿革のようなやわらかさが魅力です。

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