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tiit tokyo / 尾州織りチェック・ライトトレンチコート(グレー)

¥74,800
フィッティングガイド

ブランド表記:Check Trench Coat

素材:ウール50%・レーヨン50%、(裏地)キュプラ100%

サイズ:36
・着丈(=襟のつけねから裾)109cm、身幅55cm、肩幅53cm、袖丈52cm

 

本アイテムの魅力は、以下のブログでもご紹介しています。
Yのイチオシ分析:カーディガンのように軽くやわらかい羽織り心地。tiit tokyoの尾州織りチェック・ライトトレンチコート >




1, オススメポイント

気品ある尾州織物のオリジナルチェック生地によるライトコートです。

とても軽くてしなやかで、それでいて美しい落ち感もあるので、着心地でもシルエットでも一切ゴワつきません。とても快適に着て頂けます。また実物に触れた瞬間に分かる、高級感と上品さにも強く惹かれます。

ブランドはこの美しい生地と「デコラティブにどうするか」という感性を、見事なバランスで表現していると感じます。

この尾州織物の生地をつかって、ご覧頂ける通りディテールの先のディテールまでしっかり攻めてデザインしたという印象で、テーラードにもカジュアルにも寄りすぎることなく、何よりどこかレトロでノスタルジックな表情をしているという点でたまらないです。

一方でシルエットはとても洗練されていて美しく、まさに「新しくも懐かしい」という意味で、ブランドの狙いが如実に表れていると思います。

また、アームホールや袖先が大きく、もちろん身幅にもゆとりがあるため、下にいろいろ着重ねることができます。都市部を中心にいわゆる「冬」のシーズンがどんどん短くなっている昨今、このコートを着られる期間はかえってとても長そうと感じる点も大きいです。

色はグレーもライムもそれぞれ魅力的です。ウール50%+レーヨンが50%入っているため光沢があり、丈夫で軽いです。千鳥格子柄は、汚れが目立たないという利点もあります。

ベルトはリバーシブルでつかえます。スエード調の面には、実はtiit tokyoのロゴが刻印されていて、高級感があります。どちらの面を表にしても素敵です。

襟、袖などに効果的にフェイクレザーのパイピングがつかわれています。生地がとてもやわらかいのですが、このパイピングによってきれいに形がキープされて洋服の印象も強まり、すばらしいデザインセンスだと感じます。ボタンもパイピングと同色で統一されています。

ポケットは両サイドと内ポケットがついています。裏地はスワンの柄が織りこまれたオリジナルのキュプラ地です。ハンガーに掛けたときに見えるのが良いですね。コートの色に合わせて、裏地の色も変えられています。

背中の上部+袖の内側にきれいに裏地がはられています。さらに背中の生地の端のパイピングも、裏地と同じ生地がつかわれていました。これに気づいたときは、とても驚きました。

こうして着るときには見えない内側も、きれいにデザインされています。脱ぎ着のたびに気分が上がることと思います。

 



2, サイズ感と着心地

着用画像は、身長160cmのスタッフYが着ています。

あたたかいときは袖をまくって着て頂いても良さそうです。生地がやわらかく袖幅も広いので、ストレスなく袖を折ることができます。

袖からスワンの美しい裏地が見えて、とてもステキです。





<tiit tokyo21SSコレクション>

  • 私たちは前回の(21AWコレクションの)展示会レポートで、次のように書きました。

誤解をおそれずにいうなら、コロナ禍のなかで発表された過去すべてのコレクションの中で、最も私たちの心がワクワク躍ったのが、このtiit tokyo21AWコレクションです。「ファッション」がもたらす心のトキメキで、久しぶりに身体が熱くなる感覚を味わいました。

 

  • このことは私たちの想像以上にお客様にも共感して頂けて、驚くほどたくさんのお問い合わせを頂き、そしてダントツで過去一番の数のパーソナルオーダーを頂きました。
  • ファッションを含めた世の中の風潮が閉塞的になり、クリエイティブも保守的になる傾向が強かったなかで、あえてキレッキレに尖ったラインナップを見せてくれたのが、tiit tokyoの21AWコレクションでした。私たちもそれに触れて、文字通り目が冷めたような心地になりました。

 

  • そして22SSコレクション、岩田さんは「もうテーマも今季(=21AW)と同じでいいかなというくらい、まったく同じ気持ちです」と話してくれました。
  • 「上から目線で『これでどうだ』と一方的に提案するのではなく、もちろんこびるわけではないのですが、『(お客様と)対話をする』というスタンスがふさわしいかなと考えています」と、まさに半年前とまったく同じ趣旨です。
  • 「やろうとしていることも(半年前と)同じで、クラシックなモチーフをベースに、でも野暮ったくならないように、素材やディテールで工夫することで、いかにモダンなまま”レトロ”を前面に押し出すか、そして『デコラティブにどうするか』ということを意識しています」(岩田さん)。

 

  • ただ実は、初見でコレクションを一望した限り、その「見た目」は21Wのそれとはずいぶん違っています。一言でいうなら、21AWではコレクション全体にギラギラした雰囲気・きらびやかさという統一感があったのに対して、今回は統一感どころかむしろシリーズ毎にベクトルが散っている印象すらあります。
  • そのことを岩田さんに尋ねたところ、やはりそれにも明確な理由がありました。「『コレクション全体で魅せる』というより『気に入った1点をピックアップしてもらいたい』という考えがより強くなりました。全体としては、上で話したような”ニュアンス(=クラシック→モダン)”を伝えられれば十分で、あとはコレクションに”幅”があった方が、より多くの方に選んで頂けるかな(=「対話ができる」かな)と思っています」(岩田さん)。
  • 今回は企画・生産担当のメインスタッフの方も会場にいて、その方は「たとえば来季のデニムのシリーズだとワンピースとパンツでオンス数が違ったり(=生地が違うということ)、たった1型だけのためにつくった生地がいくつもあります。同じ生地で多く横展開した方が生産効率が良くて助かるというのが生産担当のホンネですが、そうなっていないのは岩田のそういう意志が強かったからです」と、とても分かりやすい例を挙げて説明してくれました。
  • 得意のブラウス類やニット類をはじめ、カジュアルなスウェットやデニム、流麗で美しくやわらかな尾州織物、きらびやかでかつクラフト感満載の花柄生地、リネンとは思えない上物類、「どんなに考えても妥協できる点が見つけられなかった」という高価な総刺繍ドレス・・・。その他私たちがピックアップできなかったアイテムたちも含めて、皆強烈な個性を持ったアイテムたちばかりで、きわめて躍動感のあるエキサイティングなコレクションになっています。
  • また着心地の良さと着勝手の良さ、シルエットやディテールについてはハッキリと進化しています。「こんな攻めたデザインなのに、すごく着心地が良いんです!」と、モデルになったスタッフYもビックリしていました。




【 tiit tokyo (ティート・トウキョウ) とは】

デザイナー:岩田翔、滝澤裕史

ブランドコンセプトは「日常に描く夢」。
まるで1本の映画をつくるのように、「日常」のなかに潜む「夢」をコレクションに落とし込みます。
tiit tokyoの最大の魅力は、その世界観は「夢」〜ファンタジーかつドラマチックでありながら、
実際の洋服たちは「日常」〜リアリティが想定された、とても実用的なデイリーウェアであることです。
デザイナーが自負する繊細な色づかいと、それを実現するテキスタイルやパターニングの独創性にも驚かされます。