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素材:麻100%
サイズ:フリー
・着丈63cm、身幅77cm、肩幅75cm、袖丈32cm
※スタイリング画像は、身長160cmのスタッフが着たときの画像です。
1. オススメポイント
歴代の壺草苑のすべての形の中で、インタレストでダントツ多くの枚数お買い上げ頂いているのがこの「シャツジャケット」の形です。春夏は春夏バージョンで、秋冬は秋冬バージョンで様々にご提案しています。
名前は「シャツジャケット」ですが、実際の使用感は「シャツカーディガン」なので、その最強のつかい勝手の良さこそが最大の魅力だと思います。決して少なくない人数のお客様が、この形を生地違い&染め違いで複数枚お持ちでいらっしゃいます。
こちらは「麻起毛」という生地を採用し、変わり板締めで染めてもらった1点です。「麻起毛」は、リネン糸がかなりしっかりと織り込まれた目の詰まった厚みのあるリネン地を、さらに起毛加工して毛羽立たせた質感です。
生地に厚みがあり遮風性があるのと起毛感があるのとで秋冬シーズンも着られ、かつ麻らしい通気性の良さもあって見た目で違和感がない春先でも着られるという便利さがあります。また、これは言うまでもなくかなり頑丈な生地なので、「便利すぎてついガンガン着てしまう」という方にもオススメできます。
この麻起毛、展示会のときに一目惚れした一方で、この生地をつかった別注アイテムは高単価になることが分かっていたので、「それであれば」といっそこの大定番のシャツジャケットの形で、さらにぜいたくに板締め柄で染めてもらおうと考えました。展示会で別型のサンプルを見ていて、麻起毛×板締めの相性の良さを確認できていたことも大きいです。
そして入荷してきたこちらは完璧な染め上がりです。「板締めのキモ」ともいうべき白色部分と濃濃藍部分、さらにはその中間色という3色の濃淡のメリハリがバッチリで、立体的に浮き上がるような柄に仕上がっています。ぜひこの技術の粋をご堪能頂けましたらと思います。
また、撮影担当のスタッフがひっくり返して撮影してしまうほど、内側の縫製もバッチリ丁寧です。生地染めなので縫いしろのムラもなく、本当に美しいです。前身頃のボタンを開けて着られる方もとても多いです。
2. サイズ感と着心地
身長160cmのスタッフが着ています。一般的な麻のイメージとはまったく異なるやわらかさで、さらりとした肌あたりが心地良いです。
ほどよい厚みがあり、カーディガンのように気軽にはおれます。けれど布帛なので丈夫で、長年にわたって重宝することと思います。
着丈が短めな点も、スタイリングのつくりやすさにつながっています。
【 壺草苑 (こそうえん) とは 】
すべての行程について100%天然原料だけで建てられた(=つくられた)藍の染液による藍染めをおこなう工房「壺草苑」によるオリジナルラインです。
壺草苑のアイテムでは、「インディゴ」などの石油由来の化学薬品は一切つかわれていません。近年では全国でもごく限られた職人達が従事するのみとなっている、「天然藍灰汁醗酵建(てんねんあい・あく・はっこうだて)」という日本の伝統技法を用いて染められている、正真正銘の「藍色」の妙をご堪能頂けます。
壺草苑の染め物の最大の魅力は、妥協を知らない職人たちによってストイックなまでに作り込まれた、吸い込まれるような深く鮮やかな天然の藍色ですが、その天然の藍色を一層引き立たせる上質な素材使いも見逃せません。
それ以外にも、(1)色落ちや色移りがほとんどない、(2)独特の経年変化を楽しめる(染め直しもできる)、(3)天然原料・天然繊維で皮膚に優しい、(4)藍による殺菌・抗菌作用がある、などたくさんあります。
藍染めがお好きな方ですら、「ここものは違う」と異口同音に仰います。ぜひ実物に触れて、そして末永くお楽しみ下さいませ。