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kokochi sqir / Rille (24.5cm、ブラック)

¥84,700
フィッティングガイド

デザイン:アノネイ+ロウ・ブラックソール
サイズ:24.5cm

 

ココチブランド初の、そして待望のレディースドレスヒールです。

森田さんは、デザイン的にもフィッティングでも、そして価格面でも、本当に素晴らしい靴に仕上げてくれました。

たとえばインタレストでいえば、LOKITHOのドレスと合わせるエレガントなスタイルで履ける初めてのココチブランドの靴ですし、一方でこの靴はSancaのデニムパンツと合わせるカジュアルなスタイルでも素晴らしいアクセントになってくれます。

 

「ハンドメイド革靴の靴作家がつくるドレスヒールシューズ」であるということ

私たちインタレストはレディースウェアを中心とするセレクトショップであるということもあり、この新作靴には企画段階から深くかかわっています。

繰り返し繰り返し制作されるラフのサンプルの着用モデルはすべて当店女性スタッフHが務め、デザインやフィッティングはもちろん、様々な洋服との合わせなどの観点からも、これも繰り返し繰り返し森田さんと議論を重ねました。

このプロセスで、私たちは作り手としての森田さんの誠実さや謙虚さ、そして「革靴」というプロダクト・「道具」の奥深さを改めて思い知らされることになります。特に圧巻だったのはフィッティングが修正されていく過程で、森田さん自身ギリギリのスケジュールの中で何度も何度も妥協することなく木型の修正を施していくなかで、モデルのスタッフHが仰天するくらいにどんどんそれが改善されていったのです。

森田さんから教えてもらったのですが、量産される既製品の革靴とハンドメイドで一足一足制作される革靴とでは、木型そのものはもちろん、それがつくられる思想も全然違うのだそうです。前者が多くの人の「最大公約数」を探るようなアプローチが取られる一方で、後者は作り手1人と履き手1人のコミュニケーションによってつくるようなアプローチが取られます。「それはもうオーダーを頂く靴をつくるのとほとんど同じなんです。」(森田さん)

「お店で売っている靴を買うとき、ほとんどの人が『なんとなく履き心地がいい』『これなら大丈夫そう』という納得の仕方をしていると思うのですが、僕のような作家がつくる靴は『なんとなく』ではダメなんです。一つひとつ理由があって『こうだからこう』と説明できなければいけない。木型をつくったりデザインするということは、それを一つひとつ解決していくということなんです。」(森田さん)

たとえば、森田さんが「ハンドメイド靴だからこそ可能」と胸を張るこの仕組み。ヒールは、細身のピンヒール仕様と太めのコーンヒール仕様があり、個々のお客様のお好みでどちらにするかを選ぶことができます。(理屈としては、地面に触れる面積の大きなコーンヒールの方がバランスは安定します。)

また、これはピンヒールであってもコーンヒールであっても、ヒールに張られている革の種類や色を自由に選ぶことができます。それなので、ヒールに色によるアクセントを入れることも可能です。

これは改めて言うまでもないですが、各パーツで革の種類や色を変えられること、私たちスタッフがお測りするお客様個々人の足型に合わせたサイズでおつくりできることは、いつものココチブランド通りです。 

ドレスヒールとしての見た目から、オリジナルではソール裏のゴム張りは「なし」ですが、もちろんいつも通りゴムを張ることもできます。kokochi sqirラインの靴なので、ライニングやソールはすべて「スクイル仕様」です。


ドレスヒールを履いたときのフィッティングを改善させるために

とはいえ、Rilleはドレスシューズライン「kokochi sqir」による7cmヒールなので、従来のカジュアルシューズライン「kokochi sun3」の大人気定番である5cmヒール各種とは履き感・履き心地がまったく異なります。これはもうドレスシューズとカジュアルシューズの違いという根本的な意味において、ほとんどの方に履いて頂ける後者に比べれば、前者は「足を選ぶ」という側面は否めません。

その一方で、たとえば普段「かかと」をすりむきながら、あるいは「くるぶし」をつぶしながら、爪を巻きながら、「見た目重視」で無理に履いている「最大公約数」のハイヒールと比べたとき、フィッティングによってそれらの問題が大きく改善する可能性は決して低くありません。

実際、今日は半日以上スタッフYがRilleを履いたままバタバタと過ごしてもらいましたが、「お世辞抜きに履き心地いいです・・・まったく痛いところがなくて不思議なくらいです・・・!」と目を丸くしています。ぜひ会期中、多くのお客様に足を入れてこの感覚を実感頂きたいです。


多くのお客様にご検討頂ける価格で、kokochi sqirのドレスヒールを

それから、これは作家でありデザイナーである森田さんを苦しめてしまうということは分かりきっていたのですが、「お客様に売る現場」である私たちショップの立場から、「多くのお客様にご検討頂ける価格設定をお願いしたいんです」と、企画の初期段階から森田さんに伝えていました。

最初にこのことを伝えるときは「出すぎたことだよなあ」とかなり悩んだのですが、思い切って伝えたところ、森田さんから「あ、それ、ちょうど同じようなことを考えていたんです」と返ってきてとても嬉しかったことが思い出されます。「ハンドソーンの靴などに比べるとソール機構はかなりシンプルになるので、そのぶん木型やデザインに手間を惜しまなくても、高すぎない価格でつくれると思います」(森田さん)。

結果、上がってきた価格は、実は私たちインタレストが想定していた下限を下回る設定です。大人気のkokochi sun3の5cmヒール各種と比べても極端な違いはなく、これで「kokochi sqirのドレスヒールが履けるのなら・・・!」と、まずは私たちスタッフがトキメキまくりました。

この靴に興味を持って下さっていたお客様それぞれにお伝えしたところ、やはり皆様kokochi sqir=「ベック」「largoSQ」のイメージが強かったようで、誰一人例外なく「想像していたよりずっと安いです!」と喜んで下さいました。




<価格の詳細>
オリジナル:63,000円
サイズオプション:22.5cm~25.0cm=0円
ソール裏ゴム張り:なし=0円
その他のオプション:アノネイ=9,000円、特殊ライニング(ブラック)=5,000円
合計:77,000円+税




【 kokochi sun3 / kokochi sqir (ココチサンサンサン/ココチスクイル):レディース・メンズ 】
靴作家・デザイナー:森田圭一

靴作家&靴デザイナー・森田圭一さんが1足1足ゼロから制作する、ハンドメイド革靴のブランドです。
お好みのモデルを、お好みの革&色で、足型を取って木型と合わせるジャストサイズでオーダー頂けます。
森田さんは常に「履く人の側」に立って物事を考える、クリエイターとしては希有な人柄です。
そんな森田さんにしか生み出せない、私たちの心をくすぐるユニークなデザインと、彼によるハンドメイドだからこその「一人ひとりにとっての履き心地の良さ」を、一生涯味わって頂けます。

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